朱家角に行く

上海から30キロほどの歴史的街区、ジュウジャアジャオに行く。
河をはさんだ両岸に家がぎっしり。その中にお寺や美術館
レストランやカフェ、屋台、みやげ物屋がある。




道教のお寺で印象的な体験。
見学に行くとお線香を渡され、お参りをするように促される。

お堂の前で男性が2-3名、中で2-3名
全員が「ハイハイ、いいからいいから、おいでおいで」
と言いながら(具体的なセリフはわからないけど、雰囲気)
戸惑う観光客(私たち)を誘導。

お線香を持って跪き、2礼(3礼だったかな?)すると
アクリルの箱に入ったおみくじみたいなものを引くようにいわれ
おみくじを持って、お堂の奥にいるおじさんのところに呼ばれ
目の前の椅子に座らされる。


おみくじをおじさんに渡すと、運勢を話される。

中国語で解説を書きながら話すんだけど、半分以上わからず。
とりあえず良いことばかり言われているよう。

今年の半ばはこんな運勢、年末はこんな運勢で
注意することはコレ、とかそういう話なんだけど
肝心なところがよくわからないのでしっくりこないお話。

聞いても意味がわからない占いなんて何の意味もないよ!
と思うがおじさん真剣に話す。

だいたい3分くらい話を聞くと
「名前と出身地は?」
と聞かれ、なんでだろうと思うと
ノートに書かされる。


ノートを見ると、たくさんの名前と国名、そして数字が…



どうやら、お布施を要求されているみたい。

おじさんの前にお布施入れっぽい箱があったから
椅子に座ったときからいくらかは払う覚悟はなんとなく
していたけどさ。


ノートには、200、300、多い人は1000とか書いてある。

200元????



ぼったくり寺かよ!



まさかお寺でこんな商売があるとは!


いくらかのお布施(2-3元くらい)を払う気持ちはあったものの
100元、200元なんて払うのは無理!と思い
財布を出しつつも

「お金ありません」

を繰り返すと、おじさんは

「ノート見てごらんよ、日本人いっぱい寄付してるよ
200、300、1000、日本、日本」

などと繰り返す。


「ワタシオカネナイ ナイ」


「ニホン ニホン」


「ナイ」


「ニホン」


という(かなりつたない)押し問答をしていると
他の観光客からむしりとったコインを箱にいれにくる
もう1名のおじさんが右側からやってきた。


コインしか渡さない人が他にもいたことに
勇気づけられ、不本意ながらも

「オカネナイ」
を繰り返しつつ、5元を箱に入れ立ち去る。


おじさんが後ろから

「おみくじ持っていけ」


というけど、ぼったくり寺のお告げなんて、いらないもんね!

という気持ちを込めて

「いりません!(不用 ブーヨン)」

というつもりがうっかり

「どういたしまして!(不用謝 ブヨンシェ)」

というアホな捨て台詞を残す。


いくぶん早足で立ち去る私の後ろでは
ぼったくり陣の

「日本? 日本?」

という声が。


おそらく

「あんなケチな日本人初めて!」

とでも言っていたに違いない…

いやー怖かった〜

中国の観光地は危険がイパイダヨ!